「賃貸」か「持ち家」か。
これは多くの人に繰り返し話される永遠のテーマの1つです。
他には、住宅ローンの「変動金利か固定金利か」なんかもありますね。
さて、家を買うことは人生最大の買い物とも言える大きな決断です。
一方、家を借りるにしても、一生家賃を支払い続けるという選択を迫られます。
では、この2つはどっちを選べばいいのか。
この答えが本当に難しい。
だから繰り返し話される永遠のテーマになるんです。
さて、
「家賃がもったいないとか言って家を購入するバカって頭悪いよね」
この言葉は、ホリエモン(堀江貴文さん)や、ひろゆき(西村博之さん)など、多くの人に語られています。
彼らは、家を買うのはお金の無駄で、賃貸の方が自由度が高くて得だと考えています。
彼らは何を根拠にこうした発言をするのでしょうか。
この根拠になるのが「200倍の法則」です。
ある不動産物件の価格を、賃貸と比較してどちらが得かを判断する法則。
具体的には、物件価格を想定賃料で割ってその倍率が、200倍以上なら賃貸が得、200倍以下なら購入が得というもの。
家を買う/買わないという選択は、「家賃がもったいない」という理由だけではありません。
このように数字で判断する一定の基準がちゃんとあります。
では、なぜ堀江さんやひろゆきさんの発言によって炎上するのか。
彼らが挑発的な発言をするから?
それもあるかもしれません。
大きな理由は、人それぞれ生活の価値観やライフスタイルが異なるからです。
ある特定の考え方だけで「家を購入するなんてバカ」と言われるから腹がたつ。
結局はどの発言も「ポジショントーク」で、その人の意見をもとに発言されています。
だから、人の話を聞いたとしても最後はあなたの考えで決めればいい。
人の話を聞くことで役に立つことがあるかもしれない。
考えが合わなければふーんと聞き流せばいい。
そんな感じで僕の考えをさらっと読み進めてください。
「賃貸」か「持ち家」かについて絶対の答えはない。
大事なのは、自分が納得できる選択をすること。
あなたはどんな決断をしますか?
「家賃がもったいないとか言って家を購入するバカって頭悪いよね」と言われる理由
あなたは賃貸派?それとも持ち家派??
家を買うことは、一般的には人生の大きな夢や目標の1つとされています。
賃貸で住み続けると「家賃がもったいない」という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。
これは、家賃は無駄な支出で持ち家は資産になるという1つの考え方を表しています。
この考え方は本当に正しいのか。
「家賃がもったいないとか言って家を購入するバカって頭悪いよね」と言われる理由をいくつか紹介します。
家賃は無駄な支出ではなく自分が好きなところに住み続けるための対価
「家賃はもったいない」という考え方は、家賃をただの支出として捉えています。
でも、家賃は支出ではなく、自分が好きなところに住み続けるための対価です。
家賃を払うことで、自分の目的やライフスタイルに合った物件を選ぶことができます。
また、好きなタイミングで引っ越すこともできます。
これらは、持ち家では得られないメリットです。
例えば、あなたが仕事や趣味でよく移動する場合、持ち家だとその土地に縛られますよね。
でも、賃貸だと自由に引っ越すことができるんです。
また、あなたが都心部や駅近に住みたい場合、持ち家だと高額な初期費用や住宅ローン返済が必要になります。
でも、賃貸だと比較的安く住むことができます。
つまり、家賃は無駄ではなく、自分の価値観やライフプランに合わせて住むことの対価です。
持ち家はメンテナンスや税金などのコストがかかるし資産価値が下がる可能性もある
「家賃はもったいない」という考え方は、持ち家は資産になるという前提に基づいています。
でも、持ち家は本当に資産になるのか。
実は、持ち家には次のようなコストやリスクがあります。
これらの費用やリスクを考慮すると、持ち家は必ずしも資産価値が上昇するとは限りません。
むしろ、資産価値が下がる可能性もあります。
特に、日本では人口減少や空き家問題により、住宅市場は縮小傾向です。
これは、持ち家の需要や価格にも影響を与えます。
つまり、持ち家は資産ではなく、コストやリスクの高い負債になる可能性があるということです。
賃貸と持ち家で必要な費用は必ずしも持ち家の方が安いとは言えない
「家賃はもったいない」という考え方は、賃貸と持ち家の生涯コストを比較するときに、以下のような計算方法を使っています。
賃貸の場合 :家賃×住む年数
持ち家の場合:初期費用+(住宅ローン返済額×返済年数)
この計算方法の場合、賃貸は家賃がずっとかかるのに対し、持ち家は住宅ローンが完済すれば支出がなくなるという単純な仮定をしています。
でも、これは現実的ではありません。
実際、賃貸と持ち家の生涯コストを比較するには、以下の要素を考慮しなければなりません。
賃貸 | ◆敷金や礼金などの初期費用や更新料 ◆家賃の値上げ |
持ち家 | ◆定期的な修繕費や固定資産税などの維持費用 ◆老朽化や資産価値の下落により売却時に損をする可能性 |
両方 | ◆火災保険料や地震保険料 ◆引っ越し費用や仲介手数料などの移動費用 |
これらの要素を考慮すると、賃貸より持ち家の方が安いとは必ずしも言えません。
むしろ、物件や地域、金利や税制、ライフスタイルや将来設計などによって、賃貸と持ち家のお得さは大きく変わります。
つまり、賃貸と持ち家の生涯コストは単純に比較することはできず、個々の状況に応じて判断しなければならないということです。
以上が「家賃がもったいないとか言って家を購入するバカって頭悪いよね」と言われる理由です。
次は、賃貸か持ち家かを数字で判断するための「200倍の法則」について説明します。
賃貸か持ち家かを判断する200倍の法則とは何か
賃貸か持ち家かは個人の状況によっては変わるということはわかった。
じゃあどうやって決めたらいいねん。
これをデジタルに解決しようとする1つの答えが「200倍の法則」です。
賃料の200倍で同レベルの物件が購入できるか
200倍の法則とは、あなたが欲しい家を借りた場合と買った場合、どっちが得なのかを判断する法則です。
具体的には、以下のとおり計算します。
家の価格 ÷ 見込み家賃 = 倍率
この倍率が、200以上なら賃貸の方が得、200以下なら購入した方が得というもの。
たったこれだけ。
1つ例を出してみますね。
今住んでいる地域で購入価格5,000万円のマンションがほしいとします。
①マンションの家賃が20万円だった場合
5,000万円 ÷ 20万円 = 250倍
⇒倍率が200倍を超えているため、借りたほうがお得と判断できます。
一方で、
②マンションの家賃が30万円だった場合
5,000万円 ÷ 30万円 = 166.7倍
⇒倍率が200倍以下のため、購入したほうがお得と判断できます。
なぜ、200倍が判断の基準になるのか。
次は、200倍が判断の基準になる理由を説明します。
200倍の法則はなぜ200倍が基準なのか
200倍の法則はなぜ200倍が基準なのか。
その答えは、不動産投資の収益の目安として考えられている年間利回り6%が基準です。
年間利回り6%とは、1年間の家賃収入が物件価格の6%になることをいいます。
すると、年間利回り6%を12ヶ月で割ると1か月の利回りは0.5%になります。
つまり、月々の家賃収入が物件価格の0.5%ということですね。
ここから、100%÷0.5%=200と逆算することで「200倍の法則」が完成しています。
この法則がすべてとは言いません。
ですが、あなたが払っている家賃が割安なのか、あなたが購入しようと考えているマンションが割高ではないかを判断するための選択肢が1つ増えることは確実です。
最小1万円からできる不動産クラウドファンディングで利回りを確認してみてください。
本田圭佑さんがアンバサダーを務めているので、見たことある人もいるかもしれませんね。
新築物件は家賃の300倍前後だがそれでも新築を買うのはなぜか
新築物件は200倍の法則が300倍前後になるともいわれます。
新築物件はなぜそんなに高いのか。
そして、なぜそれでも人は新築物件を買うのか。
ここでは、「新築プレミアム」と呼ばれる付加価値について考えてみましょう。
これらの特徴は、中古物件には出せません。
新築物件を購入する人は「自分だけの家」に大きな価値や満足感を持っています。
しかし、新築物件にも次のようなデメリットがあります。
◆価格が高く初期費用や住宅ローンの負担が重い
◆新築プレミアムにより将来的に資産価値が下がる可能性がある
◆価格が家賃に対して高く利回りが低い
こう考えると、新築物件はお金に関する不安やリスクが高いと感じます。
特に、将来的に売却することを考えているなら、新築物件にはリスクがあります。
これは、新築プレミアムのない中古物件と比べると大きな違いです。
つまり、新築物件は「200倍の法則」に当てはまらないことが多く、購入したほうが得という結果にはなりにくいのです。
それでも、新築物件を購入する人は後を絶たない。
このように、200倍の法則では測れない「新築プレミアム」に価値を感じる人は多いのです。
では次からは、賃貸と持ち家それぞれのメリットとデメリットについて考えます。
賃貸で暮らすメリットとデメリット
では、「200倍の法則」では完全に測れない賃貸か持ち家かについて考えていきましょう。
賃貸で暮らすメリット
賃貸で暮らすメリットは、主に以下の3つです。
初期費用や維持費が安い
賃貸で暮らすメリットの1つめは、初期費用や維持費が安いことです。
初期費用は敷金・礼金・仲介手数料、維持費は家賃、管理費、光熱費などをいいます。
これらの費用は、物件や地域によって異なりますが、一般的には持ち家より安いです。
特に、初期費用は持ち家では数百万円から数千万円かかることもありますが、賃貸だと数十万円から数百万円程度で済む場合が多いです。
これは、持ち家は自分で物件を購入するのに対し、賃貸は物件の所有者から借りるだけなので、その差が表れているといえます。
また、維持費についても持ち家では定期的な修繕費や固定資産税などの税金がかかりますが、賃貸ではこれらのほとんどを物件の所有者が負担してくれます。
つまり、賃貸で暮らすと、初期費用や維持費が安く済み、お金を節約できます。
好きなタイミングで引っ越せる
賃貸で暮らすメリットの2つめは、好きなタイミングで引っ越せることです。
引っ越しの理由は人それぞれですが、例えば以下の場合があります。
このような場合でも、賃貸であればすぐに引っ越すことができます。
しかし、持ち家だと、家があるしどうしようと迷ったり、引っ越しするにしても以下のような手間や費用がかかります。
◆引っ越しても住宅ローンの返済が続く
◆売却時に価格が下落して損失を出す可能性
◆売却時に仲介手数料や譲渡所得税などの費用がかかる
◆新しい物件を探して購入する必要がある
これらの手間や費用を考えると、持ち家では気軽に引っ越すことができません。
もちろん、賃貸の場合でも引っ越しには以下のような手間や費用がかかりますが、持ち家に比べれば安く済むのがポイントです。
特に、契約期間が終了するタイミングで引っ越すと違約金もかからないのでさらにお得です。
つまり賃貸は好きなタイミングで引っ越せるので、あなたの希望に合わせて住む場所を選べます。
近隣トラブルにも柔軟に対応できる
賃貸で暮らすメリットの3つめは、近隣トラブルに柔軟に対応できることです。
◆騒音や臭いなどの生活環境の悪化
◆駐車場やゴミ出しなどのルール違反
◆ペットや子供などの飼育や教育の問題
このようなトラブルは、住人同士のコミュニケーションで解決できる場合もあります。
でも、言いにいくのが気まずくて言い出せない。
話をしたけど、さらに気まずい雰囲気になってしまった。
そんなときでも、
◆引っ越しすることが比較的容易
◆トラブル相手とは付き合わない選択ができる
◆トラブル相手との関係が物件の価値に影響しない
賃貸の場合、このように近隣トラブルにも柔軟に対応できます。
物件の所有者や管理会社などの第三者が仲介してくれる場合は、さらにスムーズに解決できそうです。
以上が、賃貸で暮らすメリットです。
賃貸で暮らすと、お金や時間の節約、ストレスなく自由な生活を送れます。
賃貸で暮らすデメリット
賃貸で暮らすと、お金や時間の節約、ストレスなく自由な生活を送れます。
でも、残念ながら賃貸にもデメリットがあります。
賃貸で暮らすデメリットを3つ紹介します。
自由度やプライバシーの制限
賃貸で暮らすデメリットの1つめは、自由度やプライバシーが制限されることです。
これは、物件の所有者や管理会社などの第三者が介入することによって起こります。
例えば、以下のような場合です。
◆ペットの飼育や楽器の使用を禁止
◆壁紙や床など内装を変更できない
◆玄関や窓の鍵を自由に交換できない
◆物件の所有者や管理会社が部屋に入ることがある
このように、賃貸だと自分の好きなように生活できない場合があります。
また、自分のプライバシーが守られないこともあります。
自分の物件である持ち家の場合、自分の判断で行動できることとは対照的です。
老後の入居審査や家賃の上昇
賃貸で暮らすデメリットの2つめは、老後の入居審査や家賃の上昇に悩むことです。
これは、物件を借りる際に必要な条件や費用が変わることによって起こります。
◆年齢や収入などの入居審査基準が厳しくなる
◆家賃や管理費が更新時に値上げされる
◆敷金や礼金などの初期費用が高くなる
これらにより、自分が住み続けたい物件を借りれなくなったり、家賃の支払が困難になったりします。
特に、老後は収入が減り、健康を損なうリスクも高まります。
これは、持ち家の住宅ローン返済が終われば支出は減るし、自分の物件を売却してお金を得る選択肢があることとは対照的です。
賃貸の場合、老後の生活に不安や困難が生じる可能性があります。
資産形成が難しい
賃貸で暮らすデメリットの3つめは、資産形成が難しいことです。
これは、家賃以外にもお金を使う必要があることによって起こります。
例えば、
◆老後の生活費や医療費などの備えが必要
◆子供の教育費や結婚費用などの支出がある
◆旅行や趣味などの楽しみにお金を使いたい
こんな時には、家賃以外にもお金を使いたくなります。
しかし、家賃は毎月かかる固定費です。
家賃が高ければ高いほど、他のことに自由に使えるお金が少なくなります。
家賃を払い、老後の生活費、子どもの教育費、趣味にお金を使い、
さらに「貯蓄や投資で資産形成なんて無理」となるわけです。
一方で、持ち家だと住宅ローン返済が終われば支出が減ります。
物件を資産として活用すればお金を増やすこともできます。
こうしてみると賃貸で暮らす場合は、資産形成が難しいのです。
持ち家で暮らすメリットとデメリット
ここまで、賃貸で暮らすことのメリットとデメリットについて説明しました。
賃貸で暮らすと、お金や時間を節約し自由でストレスのない生活をすることができます。
一方で、自由度やプライバシーの制限、老後にもなると入居審査や家賃の上昇に悩むことや、資産形成が難しくなることもあります。
では、持ち家で暮らす場合はどうでしょうか?
持ち家で暮らすことには、以下のメリットとデメリットがあります。
持ち家で暮らすメリット
持ち家で暮らすメリットについて主に以下の3つです。
自分の資産という安心感や満足感が得られる
持ち家で暮らす場合、自分の資産という安心感や満足感が得られるのが大きなメリットです。
自分の資産という安心感とは、以下のようなことです。
◆住宅ローン返済が終われば支出が減る
◆物件を売却したり賃貸したりすることで収入を得ることができる
◆老後の生活費や医療費などの備えができる
これらは、自分の将来や夢を実現するためにお金を使う余裕を生み出します。
また、自分の資産という満足感とは、以下のようなことです。
◆自分の好きな物件や地域を選ぶことができる
◆自分の好きなように内装や外装を変えることができる
◆自分の家族や友人を招待することができる
これらは、自分の個性や趣味を表現する機会を増やします。
つまり、持ち家で暮らす場合は、自分の資産という安心感や満足感が得られ、幸せに暮らすことにつながります。
自分好みにカスタマイズできる
持ち家で暮らす場合、自分好みにカスタマイズできるのもメリットです。
カスタマイズとは、以下のようなことです。
◆壁紙や床などの内装を変える
◆キッチンやバスルームなどの設備を変える
◆庭やベランダなどの外装を変える
◆ペットや楽器などを飼育や使用する
これらのことは、自分のライフスタイルやニーズに合わせて住環境を整えることができます。
また、自分だけのオリジナルな空間を作ることができます。
これは、賃貸では物件の所有者や管理会社などの第三者が介入することによって制限されることとは対照的です。
つまり、持ち家で暮らす場合は、自分好みにカスタマイズできるので、快適に暮らすことができます。
必要に応じて子供に残すことができる
持ち家で暮らす場合、必要に応じて子供に残すことができるのもメリットです。
子供に残すとは、以下のようなことです。
◆子供が住む場合、物件を譲渡する
◆子供が住まない場合、物件を相続する
◆子供が住まない場合、物件を売却して収入を得る
これらのことは、子供の将来や夢を応援することができます。
また、自分の家族や親族との絆を深めることができます。
これは、賃貸では物件の所有者や管理会社などの第三者が介入することによって制限されることとは対照的です。
つまり、持ち家で暮らす場合は、必要に応じて子供に残すことができるので、愛情を伝えることができます。
以上が、持ち家で暮らすことのメリットです。
持ち家で暮らすことは、自分の資産という安心感や満足感が得られたり、自分好みにカスタマイズできたり、必要に応じて子供に残せたりすることができます。
でも、持ち家で暮らすことにはデメリットもあります。
ではさっそく見ていきましょう。
持ち家で暮らすデメリット
これまで、持ち家で暮らすメリットについて説明しました。
持ち家で暮らすことは、自分の資産という安心感や満足感が得られたり、自分好みにカスタマイズできたり、必要に応じて子供に残せたりすることができます。
でも、持ち家で暮らすことにはデメリットもあります。
持ち家で暮らすことのデメリットは、主に以下の3つです。
高額な初期費用や住宅ローン返済
持ち家で暮らす場合、高額な初期費用や住宅ローン返済が必要になるのが大きなデメリットです。
初期費用とは、物件の購入価格や仲介手数料、登記費用や諸経費などのことです。
住宅ローン返済とは、物件の購入価格の一部を借りて返済することです。
これらの費用は、物件や地域によって異なりますが、一般的には数百万円から数千万円かかります。
特に、都心部や駅近くなどの人気エリアでは、物件の価格が高くなる傾向があります。
これは、賃貸で比較的安く済むこととは対照的です。
これらの費用を支払うためには、以下のような条件や努力が必要です。
◆高い収入や安定した職業
◆多額の貯金や投資
◆低い金利や優遇税制
◆節約や副業
これらの条件や努力を満たすことができれば、持ち家を購入することが可能です。
しかし、これらの条件や努力を満たすことができなければ、持ち家購入は困難です。
特に、経済状況や社会情勢が不安定な場合は、収入が減ったり、金利が上昇したりするリスクが高くなります。
これは、賃貸では家賃を払うだけで済むこととは対照的です。
つまり、持ち家で暮らす場合は、高額な初期費用や住宅ローン返済が必要になるので、お金に関する不安や困難を感じることがあります。
災害や老朽化への対策
持ち家で暮らす場合、災害や老朽化への対策が必要になるのもデメリットです。
災害とは、地震や台風、火災などの自然災害や人為的災害のことです。
老朽化とは、築年数の経過や使用状況によって物件が劣化することです。
これらの対策は、以下のような方法で行うことができます。
◆火災保険や地震保険などの保険に加入する
◆耐震補強や防水工事などの改修工事を行う
◆メンテナンスや修繕などの定期的な点検を行う
これらの方法は、物件を守るために必要なことです。
しかし、これらの方法には以下のようなコストや手間がかかります。
◆保険料や工事費などの費用
◆工事や点検のための時間や場所の確保
◆工事や点検のための業者や専門家の選択や契約
これらのコストや手間を考えると、持ち家では物件を守ることが大変です。
特に、災害や老朽化は予測できないことが多く、突然発生する可能性があります。
これは、賃貸では物件の所有者や管理会社などの第三者が負担してくれることとは対照的です。
つまり、持ち家で暮らす場合は、災害や老朽化への対策が必要になるので、お金や時間に関する不便や不快を感じることがあります。
行動範囲やキャッシュフローの制限
持ち家で暮らす場合、行動範囲やキャッシュフローが制限されることもあります。
行動範囲とは、自分が住む場所や移動する場所のことです。
キャッシュフローとは、自分が収入や支出を管理する方法のことです。
これらが制限されることは、以下のような場合に起こります。
◆仕事や学校の転勤や進学
◆家族構成や収入の変化
◆ライフスタイルや趣味の変化
◆物件や地域の不満
これらの場合には、住む場所を変えたほうが快適に暮らせる可能性があります。
しかし、持ち家では住む場所を変えることには以下のような制限があります。
◆物件を売却するまで住宅ローン返済が続く
◆物件を売却する際に価格が下落して損失を出す可能性がある
◆物件を売却する際に仲介手数料や譲渡所得税などがかかる
◆新しい物件を探して購入する必要がある
これらの制限を考えると、持ち家では気軽に住む場所を変えることができません。
また、住宅ローン返済などの固定費が高ければ高いほど、他のことに使えるお金が少なくなります。
これは、賃貸では自由に引っ越すことができたり、家賃以外にもお金を使う余裕があったりすることとは対照的です。
つまり、持ち家で暮らす場合は、行動範囲やキャッシュフローが制限されることもあります。
以上が、持ち家で暮らすことのデメリットです。
持ち家で暮らすことは、高額な初期費用や住宅ローン返済が必要になったり、災害や老朽化への対策が必要になったり、行動範囲やキャッシュフローが制限されたりすることもあります。
それでは、この後は賃貸か持ち家かを判断する方法について説目します。
賃貸か持ち家かの問題を自分で解決する方法
これまでに、賃貸か持ち家かを判断する「200倍の法則」や、賃貸と持ち家それぞれのメリットとデメリットを説明しました。
これらの情報は、家を借りるか買うかを選択するにの役立つでしょう。
しかし、これだけではあなたにとって最適な答えを出すことが難しいかもしれません。
なぜなら、家を借りるか買うかは、お金だけでなく、生活スタイルや満足感の要素が大きいからです。
そこで、賃貸か持ち家かの問題をあなたが解決するコツを紹介します。
賃貸で今を自由に快適に暮らす
賃貸か持ち家かの問題を自分で解決するコツの1つは、現在の快適さを重視するなら賃貸を選ぶということです。
現在の快適さとは、以下のようなことです。
◆初期費用や維持費が安くすむ
◆子どもの進学や仕事にあわせて引っ越しができる
◆好きな街に住みたい
このように、現在の生活が快適になります。
もし、あなたが現在の快適さを重視するなら賃貸を選ぶといいでしょう。
賃貸では、自分の好きなところに住む自由があります。
家賃以外にもお金を使う余裕ができます。
今の生活を大事にするなら賃貸です。
持ち家で老後の生活まで安心する
賃貸か持ち家かの問題を自分で解決するもう1つのコツは、老後の生活を考えて持ち家を選ぶということです。
老後の生活とは、以下のようなことです。
◆自分の家を持つ安心感や満足感
◆自分の家を自分好みにカスタマイズする
◆子どもに資産を残すことができる
このように、老後の生活を幸せにできます。
もし、あなたが老後の生活まで考えておきたいなら持ち家がよいでしょう。
持ち家では、住宅ローンの返済が終われば一気に支出が減ります。
物件を売却したり賃貸したりすることで収入が得られます。
そして、あなたの家族や親族との絆が深まります。
老後の生活まで満足させるなら持ち家です。
自分が納得できる選択をするだけで絶対的な正解はない
賃貸か持ち家かの問題を自分で解決する最後のコツは、自分が納得できる選択をするだけで絶対的な正解はないということです。
賃貸か持ち家かは、お金だけでなく、生活スタイルやあなたの気持ちが大きく影響します。
そのため、人によって正解が変わります。
時代や環境によっても変わります。
だから、重要なことは自分が納得できる選択をすることが大事です。
◆価値観やライフプランに合っている
◆収入や支出のバランスが取れている
◆あなたの幸せや夢に近づけている
このように、あなたにとって最適な選択をすることが重要です。
あなたが納得できる選択をすることで、賃貸か持ち家かの問題は解決できます。
以上が、賃貸か持ち家かの問題を自分で解決するコツです。
200倍の法則や、賃貸と持ち家それぞれのメリットとデメリットは、家を買うか借りるかを考えるときに役立つでしょう。
しかし、その情報だけでは、あなたに最適な選択をすることは難しいかもしれません。
そのときには、いまの生活を重視するなら賃貸、老後の生活を考えるなら持ち家。
そしてあなたが納得できる選択をすることが大事で、絶対的な正解はないことをしっかり覚えておくとよいでしょう。
あなたが幸せに暮らせる家に巡り会えることを願っています。
中古物件を早く買って自分のものにするが私の結論
賃貸か持ち家かを判断する「200倍の法則」や、賃貸と持ち家それぞれのメリットとデメリットについて説明しました。
これらの情報は、家を買うか借りるかを考えるときに役立つでしょう。
しかし、家を買うと決めたとしても、新築物件か中古物件かという問題が残ります。
この問題に対して、私が出した結論は中古物件を早く買って自分のものにするということです。
その理由は、以下の3つです。
中古物件には新築物件のプレミアムがのっていない
中古物件を早く買って自分のものにする理由の一つは、中古物件には新築物件のプレミアムがのっていないということです。
新築物件のプレミアムとは、新築物件が持つ以下のような付加価値です。
◆自分の好みに合った家づくりができる
◆インテリアや設備が最新で快適
◆耐震性や断熱性能が高い
◆修繕やメンテナンスが少なくすむ
◆住宅ローン減税や住宅ローン控除などの優遇がある
これらの特徴は、中古物件にはありません。
新築物件を購入する人は、この部分に大きな価値を感じています。
しかし、これらの特徴に対して高い価値を見出さない人もいます。
私もその一人です。
私は、以下のような理由で新築物件のプレミアムに魅力を感じませんでした。
◆インテリアや設備が最新でも自分好みではない場合がある
◆カスタマイズできても初期費用や住宅ローン返済が重くなる
◆優遇を受けられても将来的にプレミアムが回収できず損をする可能性がある
この理由を考えると、新築物件の価格に価値があるとは思えませんでした。
言いかえると、中古物件にこそ価値を感じてしまったのです。
◆新築プレミアムのない値下がり価格で購入できる
◆物件価格が想定賃料よりも低く利回りが高い
◆物件価格が将来的に値上がりする可能性がある
つまり、200倍の法則から見ると、新築物件は300倍前後となり賃貸の方が得、中古物件は200倍前後で購入した方が得という結果になるのです。
新築物件のプレミアムに魅力を感じない人は、中古物件で安く、持ち家のメリットを手に入れましょう。
中古物件をリフォームすれば自分好みにできる
中古物件を早く買って自分のものにする理由のもう一つは、中古物件でもリフォームすれば自分好みにできるということです。
◆キッチンやお風呂・洗面所を最新の設備に変える
◆お気に入りの内装にする
◆ペットを飼ったり、楽器を使用したりする環境も作れる
このように、中古物件をリフォームすることで、あなたのオリジナル空間が作れます。
キッチンやお風呂・洗面所などの使用感が気になる設備も、性能や快適さを兼ね備えた最新設備を入れることができます。
こう考えると、リフォームはメリットが多いです。
特に、中古物件はすでに値下がりした価格で購入できるので、リフォーム費用を含めても新築物件より安く仕上がる可能性が高いです。
これは、新築物件で初期費用や住宅ローン返済が重くなることとは対照的です。
つまり、中古物件を買ってリフォームすることは、より安くお手軽にあなた好みの生活を手に入れることにつながります。
早く買えば住宅ローンの返済も早く終わる
中古物件を早く買って自分のものにする理由の最後は、早く買えば住宅ローンの返済も早く終わるということです。
住宅ローンの返済とは、物件の購入価格の一部を借りて返済することです。
住宅ローンの返済は、以下の要素で決まります。
◆物件価格や金利
物件価格や金利が高ければ高いほど、返済額が大きくなる
◆返済期間や返済方法
返済期間が長ければ長いほど、利息が多くなる
◆収入や支出
収入が多ければ多いほど、返済能力が高くなる
これより、住宅ローンの返済を早く終わらせるためには、以下の方法があります。
◆物件価格や金利が安い物件を選ぶ
◆返済期間を短くするか、繰り上げ返済をする
◆収入を増やすか、支出を減らす
これを実現すれば、住宅ローンの返済は早く終わらせることができます。
しかし、住宅ローンは35年など長年に渡って返済するものです。
時には経済や社会が不安定になり、収入が減ることや、金利が上昇する可能性もあります。
このような不安を取り除くためにも、住宅ローンは早く借りて早く返すという結論に至りました。
住宅ローンの返済が終われば、以下のような安心が手に入ります。
◆支出が減りお金に余裕ができる
◆正真正銘自分の資産になる
◆住む場所に困らず老後の生活に安心できる
どうでしょう。
住宅ローンは早く終わらせたくないですか。
新築プレミアムのない割安な中古物件。
中古物件とはいえ、リフォームであなた好みの空間が作れます。
住宅ローンの返済金額は安く返済が早く終わると、お金の余裕が増えます。
若いうちは我慢なんて必要はありません。
住宅ローンを払いながらでも、あなたのやりたいことを自由にできます。
もちろん早く返済が終わるので、その後の自由度はもっと上がります。
これが私が出した結論です。
私は自分にとって最適な選択をしたと断言できます。
あなたの価値観はどうでしょうか。
賃貸か持ち家か、新築か中古かといったことは、あなたの価値観に大きく影響します。
大事なことは、あなたが納得できる選択をすることです。
あなたも自分にとって最適な選択を見つけられることを願っています。
「家賃がもったいないとか言って家を購入するバカって頭悪いよね」に振り回されず、あなたが出した結論を信じよう
ここまで、賃貸か持ち家かを判断する「200倍の法則」や、賃貸と持ち家それぞれのメリットとデメリットを説明しました。
また、中古物件を早く買って自分のものにするという私の考えをお話しました。
これは、あなたの暮らしについて考えるときにきっと役立つはずです。
それでも、どうしても決断できない場合もあるかもしれません。
そんなときは、ファイナンシャルプランナーに相談してみることをおすすめします。
◆賃貸と持ち家それぞれの専門的知識がもらえる
◆賃貸か持ち家か、あなたの希望に合うアドバイスがもらえる
◆住宅ローンだけでなく、家計全般をふまえた決定ができる
ファイナンシャルプランナーに相談してこのような知識を得ることで、自信を持ってあなたの答えが出せるようになります。
そして、あなたの答えが見つかったということは、あなたは以下の感情で満たされていることでしょう。
◆自分の価値観やライフプランに合っている
◆自分の収入や支出のバランスが取れている
◆自分の幸せや夢に近づいている
最後の決断をするのはあなた自身です。
あなたが幸せな決断をすることを願っています。
コメント